Fate/Grand Order第二部終章に寄せて
以下二部終章の核心を含む内容が含まれます
一〇年以上、FGOに付き合ってきた。
色々あった。
最近の二部は、年に一度ほど琴線に触れるものがあればいい方だと、いつしかそう思うようになっていた。
妖精國。
ミクトラン。
そのあたりがベストだった。
オーディールコールも悪くはなかった——けれど、それでも、あまり、と。
そう思い続けて辿り着いたのが、二〇二五年十二月。
二部終章開始。
長年語り継がれていた「特異点Fが怪しい」説が、ついに回収された。
舞台は炎上した冬木。
——まさか。
ゲームのチュートリアルとなる冬木で、倒したはずだったセイバーオルタが。
この特異点を、主人公たちが再度訪れるその時まで、維持し続けていた。
そして成長したマシュと、力試しというには激しすぎる戦闘を終え。
本当の最終決戦へ旅立つ主人公たちへ、激励を飛ばして——消滅していく。
そしてマリス・カルデアス戦。
戦闘BGMは、これまで幾度も聞いた『逆光』のインストロックアレンジ。
戦いが始まって、まず思った。
——まさか、これまでの異聞帯すべてをテーマにした、HP合計一〇〇〇万超の大台を削り切る長丁場の戦いなのか。
——本当に、これを相手にできるのか。
そんな思いが浮かびかけた頃。
仲間のHPが削られてきた頃に——唐突に、それは始まった。
最初に訪れたロストベルトで、初めて出会った現地の人——獣人だが——パッシィが現れる。
一発、号砲。
パーティメンバーへ、怒涛のバフ。
まさか。
過去の異聞帯すべての縁が、ここで——。
そう思いながら戦闘を進める。
ゲージを削ると、マリス・カルデアスに常時無敵のバフが付く。
どうしたものかと思う間もなく——オフェリアが現れる。
「私はその防御を見ない!」
無敵が、解除される。
異聞帯ユガの攻撃を喰らって「もう厳しいか」と思っていたところに、非戦闘員のアーシャが父親たちと一緒に駆け込んできて、全快とガッツが入る。
ここでさらに、感極まった。
そしてアヴァロン・ル・フェのパート。
オベロンが現れる。
『余り物だ、持っていけよ』
声と共に、クリティカル確定のバフ。
——オベロンの言動はすべて嘘になる。
つまり「余り物」ではなく、ありったけを持っていけ、ということ。
そう気づいて、また涙が出た。
これまで二部のストーリーで切り捨てていった、異聞帯に生きたすべての命。
カルデアが歩んだ旅路の、すべて。
それが背中を押してくれる演出で——久しぶりに、泣きながらゲームを進めた。
そしてこれは本当にたまたまなのだが——
十二月二十七日は、僕の誕生日だった。
文字通り、人生に残る体験をくれた。
このFGOへの、せめてもの恩返しがしたかった——というのが、とある作品群を作り始めたきっかけになりました。
以上。
ありがとうございました
了